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2022年10月30日

同窓研修会

奈良県明日香村バス旅行記「飛鳥美人に会いに」

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 明日香村を訪ねるのは、何年振りだろうと思いながら...。その前に、時系列で紹介していきます。バスは8時40分に京都駅前を出発、第二京阪、近畿道、南阪和道の高速を走り、橿原市を通り奈良県高取町の壷阪寺を最初に訪ねました。山あいの車道を走り続けると中腹に堂宇がこつ然と現れます。

お寺の方から由緒などの説明があり、小グループに分かれてガイドさんの案内で境内の説明がありました。京都の清水寺が北法華寺と呼ばれていますが、南法華寺が壷阪寺で清水寺より古い704年の創建。清少納言の枕草子に笠置寺、長谷寺とともに紹介されているらしい。藤原宮、キトラ古墳などを直線で結んだ「聖なるラインの最終地」というお話も眺めの良い地点から紹介していただきました。人形浄瑠璃にもある目の悪い沢一とお里夫婦の悲しい物語も聞き、坂や石段を上り下りし一時間のガイドさんによる案内で散策を楽しみました。

昼近くになり、道の駅での買い物と柿の葉寿司を頂きに昼食会場へ向かいました。昼食おいしかったです。柿のお菓子もついていました。

「やまとは 国の真秀(まほ)ろば たたなづく 青垣(あをかき) 山籠(やまごも)れる やまとし麗(うるは)し」。(大和は国のなかでももっともよいところだ。重なりあった青い垣根の山、その中にこもっている大和は、美しい  古事記より)

秋晴れの下コスモスの花が咲き誇り、野焼きの煙がたなびく景色を眺めながらバスは高松塚古墳近くまで走り、いよいよ飛鳥美人の待つ高松塚古墳・高松塚壁画館へ地元ボランティアガイドさんの案内で歩きました。

 高松塚古墳は、昭和47(1972)年に地元の人が生姜などを保存する場所のために穴を掘っていたところ固い岩盤のようなものを見つけたところから発掘調査が始まります。高いところに松が生えていたということで高松塚というなんの変哲もない話です。が、壁画館に入ってみると多くの見学者で込み合っていました。

東西南北の壁に、四神の図(東 青龍、南 朱雀、西 白虎、北 玄武=亀と蛇)、星宿図、被葬者を守る男子群像と飛鳥美人の女子群像が描かれています。有名な女子群像には顔を隠したりする団扇や儀式に使用される如意も描かれています。四神はすべて入口の方に正面しており被葬者の尊貴が表現され、明るい印象の壁画として表現されています。

最後に訪れたのが、奈良県立万葉文化館です。飛鳥時代の生活様式など分かりやすく展示されていて万葉ロマンに浸りました。色々な思い出を胸に秋の夕暮れを迎え、京都駅まで戻ってまいりました。皆様お疲れ様でした。 (伊藤 哲 作成)